はじめに
ちゃんと化粧するとPCの顔認証の精度が落ちます、 BFT名古屋支店 インフラ女子(?)の山口です。
エンジニアの方が日常的に利用されるターミナルエミュレータ「Tera Term」 よくつなぐサーバであればマクロを作っておくのが便利ですが、 単発でつなぐ場合に事前にやっておくと作業の安全性や信頼性が高まる設定があるので 私のオススメを紹介したいと思います。
Tera Termの設定を変更しよう
その1.右クリックでの貼り付けを禁止
Tera Termって文字列を選択してコピー、右クリックで貼り付けができるのがとても便利です。 が、間違えて張り付けて想定外のコマンドを実行してしまった、なんて話はよく聞きます。 再鑑している人のクシャミで作業者が右クリック押しちゃったとか…(涙)
設定はTera Termを起動して、[設定]-[その他の設定]から行います。
[コピーと貼り付け]タブの[右クリックでの貼り付けを無効にする]にチェックすると、 「Alt + v」 または 「Shift + Insert」 で貼り付けます。
[コピーと貼り付け]タブの[右クリックでの貼り付けを確認する]にチェックすると、 右クリックで貼り付ける前に確認が入るのでこちらでも構いません。 私はこちらが好きです。
チェックをしたら[OK]を押して設定を反映させましょう。
その2.ログの自動取得
事前に設定しておくことで、「うわぁぁぁぁ、ログ取るの忘れてたぁぁぁぁ!!!」という事態を防ぎます。
その1同様、[設定]-[その他の設定]から設定を変更します。 [ログ]タブの[標準ログファイル名(strftimeフォーマット可)]を変更し、 [自動的にログ採取を開始する]にチェックを入れます。
ファイル名はstrftimeフォーマットに従って好きなものを指定できますが、 年月日と時間、接続先ホスト名は必須ですね。ここでは以下のようにします。
20201112(年月日)-150030(時間)-<ホスト名>.log
ファイル名を入れてチェックをしたら[OK]を押して設定を反映させましょう。
その3.ウィンドウの色を接続先ごとに変える
Tera Termの設定は、プログラムのインストールディレクトリにあるTERATERM.INIに保存されます。 そのため、接続先ごとにウィンドウの色を変えるためには、接続の度に手でやる必要があるので少し面倒です。 マクロを用意できる場合は、マクロで設定を変更したINIファイルを指定した方が楽なのでオススメです。
[設定]-[ウィンドウ]から設定を変更します。
[カラー]の[背景]ラジオボタンを選択し、赤・緑・青の色を調整します。
上の図は、赤200, 緑50, 青100にしています。
赤50, 緑150, 青150、赤50, 緑100, 青200の例はこんな感じです。
通常は問題ないけど、リンクやエラーが見えにくいなど使っていくと出てくるので いろんなコマンドの出力結果から見やすい色にしていくとよいと思います。
変更したら[OK]を押して設定を反映させましょう。
Tera Termの設定をINIファイルに反映させよう
上記の設定変更はこの接続のみのものですので、次立ち上げた時も同じ設定となるよう設定ファイル(TERATERM.INI)に反映させます。 [設定]-[設定の保存]を押し、Tera TermのインストールディレクトリにあるTERATERM.INIを上書き保存します。
まとめ
エンジニアは準備8割と言われます。 何かあった時に素早く、効率的に、安全に作業ができるように 前もって設定を入れておきたいですね!