はじめに
こんにちは!
BFT名古屋支店のご提案担当の、富岡です。
最近、岐阜のせせらぎ街道を通って紅葉を見に行ってきました。
でも名古屋は全然寒くならないですね。
最近、「オラクルの単体試験で何をやればイイの?」という質問を受けましたので3回にわたってお答えしてみたいと思います。
1.単体試験とは
まず、単体試験というからにはパラメータシートと紐づけて考える必要があります。詳しいV字モデルの考え方はここでは割愛するとして、それぞれの工程に対応した試験をする必要があるという事です。インフラ系の単体試験ではパラメータ設計と対応させるのが一般的です。
そこで、第1回目は、パラメータシートどおり設定されている事(前半)を投稿します。一般的なパラメータシートに書かれている項目を確認するSQLを例として記載します。
※SQL実行前に「set line 1000」、「set pages 10000」等を実行し、期待する見やすい形式での出力となる様に調整する事をお勧めします。
①パッチバージョンの確認
$ORACLE_HOME/OPatch/opatch lsinventory -detail; |
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②データベースIDの詳細の確認
col DB_UNIQUE_NAME for a20 select DBID,NAME,DB_UNIQUE_NAME,CDB,LOG_MODE from v$database; |
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③データベース・コンポーネントの確認
col COMP_NAME for a40 col VERSION for a20 select comp_name,version,status from dba_registry; |
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col PARAMETER for a40 col VALUE for a20
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⑤接続モードの確認
select server from v$session group by SERVER; |
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⑥制御ファイル構成の確認
col NAME for a60 select status,name from v$controlfile; |
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※「MAXLOGFILES」等の制御ファイルの中の情報を確認する為には別途
「alter database backup controlfile to trace;」を実行しuser_dump_dest配下に出力されたテキスト形式の制御ファイルの中身をcat等で開いて確認する事ができます。
⑦REDOログファイル構成の確認
select GROUP#,TYPE,MEMBER from v$logfile; SELECT GROUP#, THREAD#, BYTES/1024/1024 MB FROM V$LOG UNION SELECT GROUP#, THREAD#, BYTES/1024/1024 MB FROM V$STANDBY_LOG; |
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⑧表領域構成の確認
※一時表領域はSQLが別になる為注意すること
col TABLESPACE_NAME for a20 col LOGGING for a10 col FILE_NAME for a70 col STATUS for a10
select tablespace_name,file_name,status,bytes/1024/1024 Mbytes,autoextensible,maxbytes/1024/1024 Mbytes,increment_by*8/1024 inc_Mbytes from dba_data_files;
select tablespace_name,file_name,status,bytes/1024/1024 Mbytes,autoextensible,maxbytes/1024/1024 Mbytes,increment_by*8/1024 inc_Mbytes from dba_temp_files; |
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終わりに
Oracleの設定パラメータの殆どはSQLで確認する事ができます。
次回(2回目)はアーカイブログモード、初期化パラメータ、自動メンテナンスタスク、メンテナンスウィンドウ、ユーザ・プロファイル、ロール設定、リスナパラメータについて投稿していきます。
最終回(3回目)は基本動作確認を予定しています。