はじめに
こんにちは! ゲームはマリオカートで画面酔いした高校3年生の時からほぼやっていない、BFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。
最近見たYoutubeで「スーパースコープ」という任天堂のゲームに使うバズーカ砲みたいなのが話題に出てきたのですが、そういえば実家にもあって(多分)当時は私もシューティングゲームやっていたような思い出がふんわりと浮かび懐かしくなりました。
今回はそんな「スーパースコープ」の話、ではなく(ごめんなさい何の関係もないです)Flashで作られたWebサイトを何とかもう一度見たいという人に向けた救済ネタです。
ネットの情報を見るとFlash全盛期は90年代後半~00年代中盤までらしく、あまり詳しくない私でも「あぁ、これ知ってる!」というのがいくつかありました。今はYouTubeで見られるようになっているものも多いようです。「バスト占いの歌」とか懐かしい…!笑
そんなAdobe Flash Player(以後、Flash)は2020年12月31日にサポート終了を迎えました。BFTでは現役のエンジニアが講師を行う「BFT道場」という実践型のIT技術研修をサービスとして提供しているのですが、先日の講義でいつも参考として共有しているサイトのFlashが見えなくなり詰みまして・・・。サポート終了だけなら使えると思いきやそもそも使えなくなってしまったのです。
前置きが無駄に長くなりました。そんなわけでさくっと前時代の素晴らしい遺産を問題なく観れるようにしちゃいましょう!
サクッとブラウザ拡張機能の追加
Flashを2021年以降も見れるようにするための方法は3つあります。
今回はChromeブラウザの拡張機能を使って、Flashアプリケーションを実行できるようにします。
Ruffleのサイトにアクセスし、[Browser Extension]で最新バージョンをクリック、ZIPファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたZIPファイルを展開します。
- Chromeブラウザで<chrome://extensions/>にアクセスし、右端のデベロッパーモードをONにした上で[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]を押し展開したフォルダを選択します。
以上で完了です。爆速すぎて不安になりますが、見れなくなっていたサイトがどのように表示されるのか確認してみましょう。こちらがブラウザの拡張機能を入れる前の、講義で参考にしていたサイトです。OSI参照モデルとカプセル化についてアニメーションで説明している部分がとてもわかりやすかったのですが、Flashアニメーション部分が「期限切れです」と表示されてしまっています。
それではブラウザの拡張機能を有効にした状態ではどうでしょうか。期限切れと表示されていた画面がいわゆる実行マークに変わっています。
実行してみた結果をキャプチャしてTwitterに投稿しました。
今まで通りにFlashアニメーションを使えるありがたさ…!#Ruffle #flash #Chrome pic.twitter.com/jQXFYwOoNP
— Anna (@Anna_Ao_) January 18, 2021
ありがとうございます。これでまた来月からこのありがたいサイトを説明に使うことができます(泣)。
なぜFlashはサポート終了となったのか。なぜRuffleではFlashを実行できるのか。
ここからは興味のある方のみ、他のサイトを紹介しながら説明をしていきます。
Flashがサポート終了&使えないまで追い込まれたワケ
最も大きな理由としてはAdobe Flash Playerにはたくさんの脆弱性があり、それを悪用した攻撃が今日でも実際に見つかっている、という点が挙げられるようです。もちろん、Windows OSや他のソフトウェアのようにセキュリティアップデートを提供してはいるのですが、次の理由と絡んでアドビ側も終了したかったのだと思います。
もう一つの理由としては利用率の低下が挙げられます。iPhoneではFlashに対応しないことを2008年に宣言し、以降アドビ vs Appleの対立が激化しています。Apple側へは「Flashサイトが見られない」と苦情も出ていましたが、Flashに変わるHTML5やAjaxのようなオープンな標準技術の台頭も、Flashを使ったサイトが減る一因となったようです。
Ruffleとは何か
「ラフル」だと思っていたら「ラッフル」と読むそうです。
Wikiにある通り、Rustというプログラミング言語で書かれたAdobe Flash Playerのエミュレータです。エミュレータという言葉がちょっと難しいですが、要はそれっぽく対象を模倣するもので、Adobe Flash Playerではないけどそれっぽく動かすためのソフトウェア、ということです。
.swfという拡張子をAdobe Flash PlayerではなくRuffleで実行させているので、Flashの脆弱性を気にすることなく使用することができます。もちろんソフトウェアである以上脆弱性は出てきますが、Adobe Flash Playerと異なりオープンな技術なため、見つかった脆弱性も修正が早いことが期待されています。
まとめ
以上、90年代後半~00年代前半くらいで隆盛を極めたFlashの技術に関して、今まだ多く残るサイトをサクッとブラウザの拡張機能で引き続き見られるようにする方法と、なぜFlashのサポートが終了してしまったのかを軽くご紹介いたしました!
みなさまも引き続き「のまのまイエイ♪」できれば幸いです★
参考サイト
Adobe Flash Playerがサポート終了 影響・なぜ終わるのか・代替アプリ・移行方法について | テックキャンプ ブログ