BFT名古屋 TECH BLOG

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【AWS】オンプレとクラウドのコスト比較の進め方

こんにちは、BFT名古屋支店のヤタテです。 お客様から「インフラのEOSLに伴い、今のままオンプレでいくか、この機会にクラウド化するか検討したい」という ご要望がありました。

オンプレとクラウドを比較する上で、コスト面、機能面、或いは運用をはじめとする非機能や使い勝手等々 比較ポイントは多数ありますが現段階ではまずはコスト面に絞って検討する事となりましたのでその進め方 について簡単に書いておきたいと思います。

はじめに

オンプレからクラウド化する場合に良く聞かれる「リフト&シフト」という言葉があります。

  • リフト=オンプレのサーバ構成をそのままクラウド(雲の上)にそのまま持ち上げる(リフト)
  • シフト=クラウドのメリットを享受する為に、サーバレスアーキテクチャ等を積極的に使いクラウドネイティブな構成に変更(シフト)する。

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リフト&シフト図

オンプレからクラウドに移行する場合に、いきなりシフトする為にはアプリケーションをはじめ変更が大きすぎる為リスクやコストを考えると なかなか踏み切る事ができません。そこで一旦リフトしてから様子を見ながら徐々にシフトしていく方法が取られたりします。

今回も単純にサーバを1対1でリフトした場合のコスト検討の進め方を書きます。

AWS構成イメージ図の作成

まずは、AWSになった時のイメージ図を作成します。 これにより全体的なサーバ構成や、インターネットやDirectConnect等の外部との接続、EIPの必要数、CloudWatchやS3の使用有無等をざっくり把握します。 パワポVISIOを使って書きますが以下の様なサービスもある見たいです。 cacoo.com

AWSの公式アイコンはコチラ aws.amazon.com

サーバ一覧、使用サービス一覧の作成

基盤更改であれば、これは既存のモノがあるかと思いますので、それを多少修正して使用しましょう。

コスト比較の項目

オンプレとクラウドのコスト比較の項目の一例を以下に示します。

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コスト比較項目

クラウドの場合は、ランニング費用(クラウド利用料)に含まれるものが多いですね。 その為、サーバの購入費用だけと比較するとクラウド利用料が非常に高く感じてしまいますが、データセンター費用や電気代、サーバやOS保守費等が 含まれているので、それほど大きくは変わらないはずです。

また、クラウドの契約形態には、いくつかのパターンがあり、完全従量課金のオンデマンドタイプや3年一括払い等があり、契約により半分以上安くなる 場合があります。数年の使用予測がつく場合は一括前払いタイプを選ぶと良いと思います。

クラウド側の費用はオンプレでのサーバスペックが決まっていれば以下のAWS費用計算ツールを使用して算出できます。 docs.aws.amazon.com

この時、選べるインスタンスタイプが多岐に渡るのですがAPサーバ、DBサーバ、バッチサーバ等用途が解れば 以下の選び方ガイドに従って選択することができます。 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/C2-07.pdf

 コストのまとめ

一例ですが以下の様にまとめられます。

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クラウドコスト表

インターネット接続やDirectConnect、EIP等も使用料がかかりますのでお忘れなく。

 おわりに

簡単ですが以上になります。少しでも皆様のご参考になればと思います。 最後までご覧くださりありがとうございました。