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【Citrix】Citrixの環境を構築してみよう 第1回(全3回)

こんにちは!
BFT名古屋支店 亀井(仮名)です!

前回はCitrixとはどういうものなのか、概要を確認しました。
前回の記事はこちら

今回は実際にCitrixが使える環境を構築してみましょう!
☆環境構築の手順を全3回に分けて解説します。
 今回は第1回となります。


はじめに

今回の目標はCitrixが動く環境を構築することです。
構成図は以下の通りとなります。
※ホスト名やドメイン名は例となります。
☆1つのサーバー内にStoreFront、DC、LicenseServer、SQLServerを全てまとめた最小限の構成となります。


前提条件

以下の環境で構築します。

  • サーバーのOSはWindowsServer2019であること
  • ActiveDirectoryが事前に構築されていること
  • Citrixサーバーがドメインに参加していること
  • 使用するユーザーには管理者権限が付与されていること

用意するもの

★Citrix,VDA

★クライアント端末

  • MicrosoftEdgeWebView2RuntimeInstallerX64.exe
  • CitrixWorkspaceApp.exe

構築手順目次

1.DeliveryControllerのインストール
2.サイトのセットアップ
3.VDAのインストール ←今回はここまで
4.マシンカタログのセットアップ
5.デリバリーグループの作成
6.StoreFrontの作成
7.StoreFrontの初期設定
8.クライアント端末側の準備


構築手順

1.DeliveryControllerのインストール

 作業対象:②ka-citrix01.citrix.nb.local (Citrix)

  1. 用意したインストーラをマウントし、「AutoSelect」を管理者権限で起動する。

  2. 「仮想App」をクリックする。

  3. 「DeliveryController」をクリックする。

  4. 「ライセンス契約を読んで内容を理解し、これに同意する」を選択し、「次へ」をクリックする。

  5. インストールする場所とコアコンポーネントを選び、「次へ」をクリックする。
    ※今回は全てのコアコンポーネントを選択する。

  6. インストールする機能を選択し、「次へ」をクリックする。
    ※今回は全ての機能を選択する。

  7. ファイアウォール規則の構成で「自動」を選択し、「次へ」をクリックする。

  8. 内容を確認し、「インストール」をクリックする。

  9. 「診断情報を収集する」のチェックを外し、「次へ」をクリックする。

  10. インストール完了。

※途中でOSの再起動を要求されることがあります。
 その場合は再起動し、再度インストーラを起動してください。

2.サイトのセットアップ

 作業対象:②ka-citrix01.citrix.nb.local (Citrix)

  1. インストールしたモジュールの中から、「Studio」を管理者権限で起動する。

  2. 「サイトのセットアップ」を選択する。

  3. サイト名を入力して、「次へ」をクリックする。
    ※サイト名は任意の値となります。
     今回は例として「kameitest」を設定しています。

  4. データベースの詳細を指定して、「次へ」をクリックする。
    ※今回は初期設定でOK。

  5. ライセンスサーバーを指定して、「次へ」をクリックする。
    ※今回は初期設定でOK。

  6. 接続情報を入力し、「次へ」をクリックする。
    ※今回はマシン管理を使用しないため、接続の種類を「マシン管理を使用しない」とする。

  7. そのほかの機能では何も選択せずに「次へ」をクリックする。

  8. 内容を確認し、「完了」をクリックする。

3.VDAのインストール

 作業対象:③ka-citrix02.citrix.nb.local (VDA)

  1. 用意したインストーラをマウントし、「AutoSelect」を管理者権限で起動する。

  2. 「仮想App」をクリックする。

  3. 「Virtual Delivery Agent for Windows OS(マルチセッション)」をクリックする。

  4. 「サーバーへの仲介接続を有効にする」を指定して、「次へ」をクリックする。

  5. コンポーネントのインストール先を指定し、「次へ」をクリックする。

  6. 追加コンポーネントで以下の3つを指定し、「次へ」をクリックする。
     ・ Citrix Supportability Tools
     ・ Citrix Profile management
     ・ Citrix Profile management WMI Plug-in

  7. Delivery Controllerのアドレス
    ※今回は同サーバーなので自身のアドレスを入力し、追加をクリックした後に「次へ」をクリックする。

  8. 機能を選択し、「次へ」をクリックする。
    ※今回は全ての機能を選択する。

  9. ファイアウォール規則の構成で「自動」を選択し、「次へ」をクリックする。

  10. 内容を確認し、「インストール」をクリックする。

  11. 「診断情報を収集する」のチェックを外し、「次へ」をクリックする。

  12. インストール完了。

    ※途中でOSの再起動を要求されることがあります。
     その場合は再起動し、再度インストーラを起動してください。


今回はここまで。
次回はマシンカタログのセットアップからStoreFrontの初期設定までを実施する予定です。