はじめに
こんにちは、沖縄そばをそろそろ食べたいBFT名古屋支店のマカビです!
今回は、AWSのサービスクォータから上限緩和申請を行ったので、その手順をご紹介します。
AWS サービスクォータとは
サービスクォータ (Service Quotas) とは、多くのAWSサービスのクォータを1か所から管理できるAWSのサービスのことを指します。コンソールからクォータの引き上げをリクエスト (上限緩和申請) することもできます。
クォータは以前まで制限と呼ばれていたもので、AWSのサービスごとにデフォルトのクォータが存在します。また、基本的にリージョンごとにクォータが設けられています。
すべてのクォータが引き上げをリクエストできるわけではありませんが、VPCやEC2などのサービスの一部のクォータについては可能となっています。また、引き上げのリクエストには料金は発生しません。
リクエスト内容
引き上げのリクエストを行ったのは、AWS VPCのクォータである「VPCs per Region」です。デフォルトでは、1リージョンあたり5つまでVPCを作成することができます。
AWS VPCのクォータについてはこちらに詳細が記載されています。
前提条件
IAMユーザ、グループ、ロールのいずれかにサービスクォータを操作できるポリシーがアタッチされている必要があります。
管理ポリシー「ServiceQuotasFullAccess」をアタッチすれば、問題なくリクエストは行えますが、必要最低限のポリシーにしたい場合はこちらをご確認ください。
リクエスト手順
- サービスクォータコンソールを開く。
- ナビゲーションペインで、[ AWSのサービス ]を選択する。
- リストから[ Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) ]を選択する。
検索ボックスにサービス名を入力し、検索すると探しやすい。 - クォータ一覧にある[ VPCs per Region ]のボタンまたは名前を選択してから、[ クォータの引き上げをリクエスト ]を選択する。
- [ クォータ値の変更 ]に新しい値を入力する。
ここに入力する値は、リクエスト時の値より大きい必要がある。
今回の場合は、この値に「10」と入力した。 - [ リクエスト ]を選択する。
リクエスト確認手順
- サービスクォータコンソールを開く。
- ナビゲーションペインで、[ クォータリクエスト履歴 ]を選択する。
- リクエストのステータス列を確認する。
初期ステータスは、保留中と表示される。
承認された場合、承認されたクォータリクエストというステータスに変更される。
まとめ
サービスクォータからクォータの引き上げをリクエストする方法をご紹介しました。
今回行った「VPCs per Region」の引き上げリクエストは、20分程度で承認されました。ある程度小さな増加であれば、自動で承認されるようです。
サービスクォータを利用してリクエストを行うことをAWSでは推奨していますが、サービスを利用できない場合はAWSサポートセンターを使用する必要があるようです。
みなさんが使用しているAWS環境におけるクォータの確認などに参考になればうれしいです。