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はじめに
初めまして!
BFT名古屋支店の新人エンジニアのふじさんです。
入社してからもうすぐ5か月が経とうとしています...!時の流れの速さに驚いています。
7月に名古屋支店に配属されてからは、GCPの概要を学んだあと、「Veeam Backup for Google Cloud」について調査をしていました。
今回は、Veeamの主要な機能であるバックアップがどのような流れで行われているのか、Veeamを学び始めた方向けに 全体の流れが頭の中でイメージできるよう図を用いて説明していきたいと思います!
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Veeam Backup for Google Cloudとは?
ソフトウェアベンダーであるVeeam Softwareが提供している製品の一つであり、
Google Cloud環境の保護と災害復旧タスクのために開発されたソリューションです。
つまり、Google Cloud上でのデータバックアップと復元を提供する「GCP版Veeam」といえます。
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Veeamバックアップの概要
Veeam Backup for Google Cloudのバックアップは、GCPネイティブ機能でインスタンスのディスクスナップショットを取得し、そのバックアップデータをGCSのバケットに保存します。
初回にフルバックアップを行い、2回目以降は変更があった部分のみをバックアップします。
以下にVeeamの構成要素の一部を紹介します。
Veeamアプライアンス
バックアップジョブなどを実行するインスタンスのこと。
ワーカインスタンス
バックアップの実行に必要な処理を担当する専用のインスタンスのこと。
バックアップポリシー
データのバックアップ方法 (スナップショットやレプリケーションなど) 、バックアップの頻度や保持期間の定義のこと。
スナップショットチェーン
一連のバックアップセッション中に作成される一連のクラウドネイティブスナップショットのこと。
最初のバックアップセッションでインスタンスのスナップショットを作成し、それをスナップショットチェーンの開始点とする。後続のバックアップセッションで新しいスナップショットが追加され、変更点や履歴を管理する。
バックアップの流れ
それでは早速以下の図とともにバックアップの流れを見ていきましょう!
①バックアップジョブ開始
Veeamアプライアンスよりバックアップジョブの開始をします。
②スナップショット実行
特定の時点での関連付けられたデータ、システム状態などが統合されたコピーをデータバックアップ用のソースとして使用するために、バックアップ対象インスタンスに接続されている永続ディスクのスナップショットを作成します。
(※)GCPのネイティブ機能を活用してスナップショットを作成し、作成されたクラウドネイティブスナップショットは、バックアップセッションが完了するとスナップショットチェーンに残り、指定されたバックアップポリシー設定に従って後で削除されます。
③ワーカ作成
バックアップ対象のインスタンスが存在する Google Cloud リージョンのプロジェクト内にバックアップの実行に必要な処理を担当するワーカインスタンスがデプロイされます。
④ディスク再作成&アタッチ
①で作成されたバックアップ対象インスタンスの永続ディスクのスナップショットから永続ディスクを再作成し、ワーカインスタンスにアタッチします。
⑤データ転送
ワーカインスタンスの永続ディスクからデータを読み取り、GCSへデータを転送します。
⑥ワーカインスタンス削除
バックアップ セッションの完了時にワーカインスタンスが削除されます。
以上、①~⑥がバックアップの一連の流れになります。
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終わりに
いかがでしたでしょうか。
この記事がバックアップの流れのイメージを掴む手助けになれていれば幸いです。
次回はVeeamリストアの流れについて書きたいと思います。
最後まで見ていただきありがとうございました!