こんにちは! BFT名古屋支店 亀井(仮名)です!
Citrix環境構築もいよいよ最終回。
前回まででサーバー側の設定が完了しました。
今回はクライアント端末の設定を実施していきます。
[前回の記事はこちら]
bftnagoya.hateblo.jp
構築手順目次
1.DeliveryControllerのインストール
2.サイトのセットアップ
3.VDAのインストール
4.マシンカタログのセットアップ
5.デリバリーグループの作成
6.StoreFrontの作成
7.StoreFrontの初期設定 ←前回はここまで設定済み
8.クライアント端末側の準備 ←今回はここ
構築手順
8.クライアント端末側の準備
作業対象:①クライアント端末
ベースURLの名前解決確認
- 前回の記事の「7.StoreFrontの初期設定」にて設定したCitrixサーバーの名前解決ができている必要がある。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、CitrixサーバーのFQDNで名前解決ができていることを確認する。※ベースURLはCitrixサーバーにインストールしたStoreFront内の「サーバーグループ」にて確認できます。
MicrosoftEdgeWebView2Runtimeのインストール
用意した「MicrosoftEdgeWebView2RuntimeInstallerX64.exe」を管理者権限で起動する。
自動でインストールが開始される。
インストールが完了したら「閉じる」をクリックする。
プログラムと機能より、インストールされていることを確認する。
WorkspaceAppのインストール
用意した「CitrixWorkspaceApp.exe」を管理者権限で起動する。
「開始」をクリックする。
「ライセンス契約に同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックする。
「シングルサインオンを有効にする」のチェックを外し、「次へ」をクリックする。
「アプリ保護を有効にする」のチェックを外し、「次へ」をクリックする。
インストールが成功したら、「完了」をクリックする。
プログラムと機能より、インストールされていることを確認する。
レジストリの変更
WorkspaceAppにて、HTTPSではなくHTTP ストアを追加する場合には、以下の手順にてレジストリを変更する。
1.レジストリエディタを管理者権限で起動する。
2.以下のレジストリを変更する。
パス | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\AuthManager |
---|---|
種類 | REG_SZ |
値 | ConnectionSecurityMode |
設定値 | Any |
パス | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\Dazzle |
---|---|
種類 | REG_SZ |
値 | AllowAddStore |
設定値 | A |
パス | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\Dazzle |
---|---|
種類 | REG_SZ |
値 | AllowSavePwd |
設定値 | A |
レジストリの変更が完了したら、OSを再起動する。
インストール後作業
インストールした「WorkspaceApp」を起動し、ストアURLを入力して「続行」をクリックする。
※ストアURLはStoreFrontを起動した直後の画面にて確認できます。
ログイン情報を求められるので、ユーザー名とパスワードを入力する。
※ここでは前回の記事の「5.デリバリーグループの作成」にて指定したユーザーでログインします。
今回は「任意の認証ユーザーによるこのデリバリーグループの使用を許可します」と設定しているため、ドメインユーザーであれば利用可能です。設定したアプリケーションを利用できることを確認する。
無事、環境の構築が完了です。
これによってクライアント端末からVDAサーバー内のアプリケーション(今回はメモ帳)を利用できる環境が整いました。
終わりに
全3回にわたってCitrix環境構築の手順を解説しましたがいかがだったでしょうか?
実際の環境では役割ごとにサーバーを分けたり、負荷分散のために複数台用意したりするのですが、最低限これだけの設定で動かしてみることは可能となります。
それでは、また!