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【Citrix】Citrixの環境を構築してみよう 第3回(全3回)

こんにちは! BFT名古屋支店 亀井(仮名)です!

Citrix環境構築もいよいよ最終回。
前回まででサーバー側の設定が完了しました。
今回はクライアント端末の設定を実施していきます。
[前回の記事はこちら]
bftnagoya.hateblo.jp


構築手順目次

1.DeliveryControllerのインストール
2.サイトのセットアップ
3.VDAのインストール
4.マシンカタログのセットアップ
5.デリバリーグループの作成
6.StoreFrontの作成
7.StoreFrontの初期設定 ←前回はここまで設定済み
8.クライアント端末側の準備 ←今回はここ


構築手順

8.クライアント端末側の準備

作業対象:①クライアント端末

ベースURLの名前解決確認
  1. 前回の記事の「7.StoreFrontの初期設定」にて設定したCitrixサーバーの名前解決ができている必要がある。
    コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、CitrixサーバーのFQDNで名前解決ができていることを確認する。 ※ベースURLはCitrixサーバーにインストールしたStoreFront内の「サーバーグループ」にて確認できます。
MicrosoftEdgeWebView2Runtimeのインストール
  1. 用意した「MicrosoftEdgeWebView2RuntimeInstallerX64.exe」を管理者権限で起動する。

  2. 自動でインストールが開始される。

  3. インストールが完了したら「閉じる」をクリックする。

  4. プログラムと機能より、インストールされていることを確認する。

WorkspaceAppのインストール
  1. 用意した「CitrixWorkspaceApp.exe」を管理者権限で起動する。

  2. 「開始」をクリックする。

  3. 「ライセンス契約に同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックする。

  4. シングルサインオンを有効にする」のチェックを外し、「次へ」をクリックする。

  5. 「アプリ保護を有効にする」のチェックを外し、「次へ」をクリックする。

  6. インストールが成功したら、「完了」をクリックする。

  7. プログラムと機能より、インストールされていることを確認する。

レジストリの変更

WorkspaceAppにて、HTTPSではなくHTTP ストアを追加する場合には、以下の手順にてレジストリを変更する。
1.レジストリエディタを管理者権限で起動する。

2.以下のレジストリを変更する。

パス HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\AuthManager
種類 REG_SZ
ConnectionSecurityMode
設定値 Any
パス HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\Dazzle
種類 REG_SZ
AllowAddStore
設定値 A
パス HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\Dazzle
種類 REG_SZ
AllowSavePwd
設定値 A

レジストリの変更が完了したら、OSを再起動する。

インストール後作業
  1. インストールした「WorkspaceApp」を起動し、ストアURLを入力して「続行」をクリックする。

    ※ストアURLはStoreFrontを起動した直後の画面にて確認できます。

  2. ログイン情報を求められるので、ユーザー名とパスワードを入力する。

    ※ここでは前回の記事の「5.デリバリーグループの作成」にて指定したユーザーでログインします。
     今回は「任意の認証ユーザーによるこのデリバリーグループの使用を許可します」と設定しているため、ドメインユーザーであれば利用可能です。

  3. 設定したアプリケーションを利用できることを確認する。


無事、環境の構築が完了です。
これによってクライアント端末からVDAサーバー内のアプリケーション(今回はメモ帳)を利用できる環境が整いました。

終わりに

全3回にわたってCitrix環境構築の手順を解説しましたがいかがだったでしょうか?
実際の環境では役割ごとにサーバーを分けたり、負荷分散のために複数台用意したりするのですが、最低限これだけの設定で動かしてみることは可能となります。

それでは、また!