BFT名古屋 TECH BLOG

日々の業務で得た知識を所属するエンジニアたちがアウトプットしていきます。

【Windows Terminal・WSL2】ローカル環境での開発を効率的に進めるWindows Terminalの使い方

f:id:bftnagoya:20210208194932j:plain

はじめに

こんばんは!
名古屋に来てからお目当てのお店が偶然その日お休みということに50%くらいの確率で遭遇するBFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。

世知辛さをひしひしと感じつつ、本日もWSLに関する記事を投稿していきたいと思います。
本日のテーマはWindows Terminalです。前回はWindows 10端末上でUbuntuを動かしVSCodeでファイル編集するという内容を記載しました。その記事を書いていく中でこのWindows Terminalという存在を知り「何それ超便利じゃん!」と思い実際に使ってみたのでそれを記事にしています。

さっそく使ってみよう

Windows Terminalで何ができるのか、それは言葉で説明するよりもこの45秒の短い動画を観ていただくといいかもしれません。

www.youtube.com

格好いい…!格好良さに目が行ってしまって何ができるのかが頭に入ってきませんが、つまりは今までコマンドプロンプトPowerShellとWSL2と別々に起動してそれぞれの用途で使っていた端末エミュレータをタブで簡単に起動したりタブの中の画面分割をして複数起動して管理することができるのです。

Windows Terminalのインストール

Windows TerminalはMicrosoftが開発しているフリーツールです。WSL同様、Microsoft Storeにあるので検索してインストールします。

f:id:bftnagoya:20210208180357p:plain:w450
Microsoft StoreからWindows Terminalを入手

1分もしないうちにインストールが完了し、起動できます。

配色の変更

デフォルトで起動してみるとPowerShellが開きました。これは起動する対象のプロファイル1にPowerShellが割り当てられているからです。

f:id:bftnagoya:20210208183452p:plain
PowerShellコマンドプロンプトの配色になっている

背景が黒いのが気になりますね。見慣れた青い配色に変更します。[設定]を押すとsettings.jsonが開きます(初回はどのアプリケーションで開くか選択できるので好きなエディタで開く)。

f:id:bftnagoya:20210208183634p:plain:w600
設定ファイル「settings.json」を開く

配色はあらかじめセットで決められており、その名前を指定して変更します。配色名とその色は以下のページで確認ができますが、設定としてはdefaults.jsonに記載されています(編集不可)。

Windows ターミナルの配色 | Microsoft Docs

PowerShellの設定部分に配色(colorScheme)を追加します。

f:id:bftnagoya:20210208184721p:plain
PowerShellの配色の設定を追加

保存すると即座に開いているプロンプトへ適用されました。開き直さなくてよいのはとても便利です。

f:id:bftnagoya:20210208184951p:plain
PowerShellが見慣れた配色になりました

Ubuntuも配色を調整し、「One Half Dark」にしてみました。

f:id:bftnagoya:20210208185630p:plain
UbuntuはOne Half Darkという配色に変更

同じアプリケーションは同じ配色になるという部分がちょっと不便なところではありますがそれでもかなり見やすくなりますね!

タブ内で画面を分割する

実際に開発したり構築したりする時に便利なのがこのタブ分割です。tail -fコマンドでログを見ながらコマンドを実行するというのが簡単にできます。下の図では左ペインはmanコマンドで実行するコマンドを見ながら右ペインで実作業をするというのをイメージしています。

f:id:bftnagoya:20210208190539p:plain
タブ内で画面を分割する

この画面分割は異なるアプリケーションでも可能です。つまりWSL2で複数起動させておいて、左でAnsibleの実行、右で実行された側の状況を確認などもできます。

終わりに

新しい技術がどんどん生まれていくITの世界。アンテナを常に張っておかないと「え?知らないの?」とすぐに置いていかれてしまうんだなということをつくづく感じる今日この頃です。新しい技術や情報を知るにはそれなりに時間と労力が必要。それが当たり前のようにできる働き方だったり時間の使い方だったりができるといいなぁと思います。