BFT名古屋 TECH BLOG

日々の業務で得た知識を所属するエンジニアたちがアウトプットしていきます。

【VR】ゼロから始めるVR体験!

f:id:bftnagoya:20210318181825j:plain

はじめに

こんにちは!
BFTの2020年新卒・VR初心者の池田です。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための「おうち時間」が増え、さらなる盛り上がりを見せるVR市場。ゲーム機器としての活用だけでなく、ファッション業界や広告業界、さらには医療業界など、さまざまなビジネスへの参入も受け、いま最もアツいITコンテンツの一つと言えます。

ですが、日本国内でのVR人口はまだまだ少なく、その希少性の高さから世界のVR界隈では「幻の妖精」と呼ばれているとかいないとか(笑)

 

本稿では、VR完全初心者かつITリテラシーの極めて低い私が、OCULUS QUEST 2(オキュラス クエスト2)を購入し、実際に使用するまでの様子を記録した上で、「価格」「見た目」「軽さ」「簡単さ」「快適さ」「没入感」「映像美」「楽しさ」の8項目をありのままにお伝えいたします。

OCULUS QUEST 2ってなに?

f:id:bftnagoya:20210318105209j:plain

VRやゲームに馴染みの薄い人はそもそもOCULUS QUEST(オキュラス クエスト)の存在を知らない方も多いのではないでしょうか。もちろん私も今回体験するまでは聞いたこともありませんでした。

OCULUS QUESTはFacebookの一部門であるOculus VRが開発したバーチャル・リアリティヘッドセットの事です。2019年5月21日に発売されたOCULUS QUESTの後継として2020年10月13日に発売されたのが今回体験するOCULUS QUEST 2になります。デバイスは完全なスタンドアローン型で、コントローラーが2つ付属されています。

なぜOCULUS QUEST 2?

VRプレイ時間なんと6,000時間を超える同僚が、数あるVR機器の中からOCULUS QUEST 2を勧めた理由からお話いたします。

VR機器は大きく2種類に分けられます。スマートフォンをセットするVRゴーグルと、映像機器を内蔵したHMD(ヘッドマウントディスプレイ)です。ただHMDに比べVRゴーグルはVRの醍醐味である没入感が得られにくいと言われています。

また、さらにHMDは据え置き型とスタンドアローン型の2つに分類され、今回使用する、OCULUS QUEST 2は単体でもさまざまなVRコンテンツを楽しめるスタンドアローン型のHMDにあたります。

 

ゲーム自体は据え置き型とスタンドアローン型のどちらでも可能ですが、据え置き型の場合は高性能PCやゲーム機本体が必要となり導入費用が高額になります。一般的には据え置き型の方がより画面の解像度が高く高品質なVRゲームに対応していると言われていますが、OCULUS QUESTはスタンドアロ―ン型HMDの中でも性能が高く、据え置き型VRに匹敵すると言われています。また価格も64GBであれば3万円台、256GBのものでも5万円を切ります。

 

つまりOCULUS QUEST 2がVR初心者に最適な機器と呼ばれている理由は、初期費用を抑えながら本格的なVR体験が始められる点にあると言えます。

 

VR機器との初対面

いよいよVR機器との初対面です。

OCULUS QUEST 2を開けた時にまず一番驚いたのが、デザイン性の高さです。黒くてゴツゴツした複雑なつくりをイメージしていたのですが、見た目はとてもシンプルで白を基調とした全体的に丸みを帯びた柔らかいシルエットとなっています。中には、本体、コントローラー、クイックスタートの説明書、安全保障ガイド、充電アダプター、眼鏡用スペーサーの6点が入っていました。

f:id:bftnagoya:20210318105112j:plain

 

始め方

まずは本体右サイドにあるボタンを長押しし電源を付けた後、ヘッドセットを頭部に装着します。

f:id:bftnagoya:20210318105353j:plain

その後は画面に表示される指示通りに、使用言語や、透明度、Wi-Fi等の基本設定を進めていきます。基本的な設定が済んだら、最新のソフトウェアにアップデートする為、一度ヘッドセットを外し充電コードに接続します。アップデートが済んだらOCULUSモバイルアプリを起動させ、Facebookアカウントでログインします。

 

その後モバイルアプリ上でユーザー名やFacebookの設定を行い、自分の関心のあるカテゴリーをいくつか選択します。私は「健康・フィットネス」「ライブイベント」「シューティングゲーム」「音楽・リズム」「クリエイティビティ」の5つを選びました。ほかにも「パズル」「ゲーム」「没入感溢れる動画」などのカテゴリーがありました。

その後OCULUSモバイルアプリとヘッドセットをペアリングし、再びヘッドセットを装着します。

 

いざVRの世界へ

f:id:bftnagoya:20210318111517j:plain

ヘッドセットを装着するとすぐにホーム画面に入ります。この空間がとにかくすごい。

目の前にはアジアンテイストな空間が広がり、悠久な自然に囲まれた夕暮れの落ち着いた雰囲気が漂っています。台湾の九份(きゅうふん、台湾読みでジョウフン)を彷彿させる、秋の京都のようなそんな空間です。城の中で畳張りの場所に立ち、足元では池で鯉が自由に泳ぎ回り、手を伸ばせば水に触れられそうという精工な映像です。

 

その後、ホーム画面上で「First Steps」を選択すると、OCULUS QUESTのチュートリアル動画が流れます。青や紫など、神秘的な自然に包まれ、すぐそばに流れ星が落ちてくる様子は圧巻です。

チュートリアル動画を視聴した後は、コントローラーの使い方を実践を交えながら学んでいきます。宇宙空間のような場所で、目の前にある立方体をつかんで投げてみたり、ロケットを飛ばしたり、的を目掛けて銃を撃ってみたり。数十分もしないうちに、ここが東京のオフィスの一室であることを完全に忘れてしまいました。周りからしたら急にしゃがみこんだり、何もない空間に向かって手を伸ばしたり、さぞ滑稽に見えたかもしれませんがもはやそんなことは気になりません。生まれて初めて「没入感」を味わった瞬間でした。ここまでくればもうVR信者の一員です。この間ものの40分。プレイ時間6,000時間の師匠がVRの沼にハマる理由が分かります。

 

 評価

最後にOCULUS QUEST-2を体験してみた感想を、冒頭で記載した8つの評価項目に沿って5点満点として感じたままに述べていきます。

f:id:bftnagoya:20210318132620p:plain

  1. 価格 …3.5
    少なくとも10万円はするものだと思っていた為、この値段でこのクオリティのVR体験ができるのはすごい。決して安価なものではないが値段以上の価値があります。

  2. 見た目 …5.0
    Facebook発信のVR機器という事もあり、いかにもSNS映えするような見た目。ゲームオタク感が全くありません!

  3. 軽さ …2.0

    軽い。ただ、長時間つけていると頭が重く感じました。

  4. 簡単さ …5.0
    文句なしの満点。音声と映像に従うだけなので説明書嫌いな私でも簡単に始められました。

  5. 快適さ …2.5
    十分なスペースが取れれば快適に楽しめます。ただ、一般家庭で十分なスペースを確保できるかが懸念点です。また、長時間つけているとVR酔いを感じそうでした。

  6. 没入感 …5.0
    没入しすぎて怖いぐらいの没入感を得られました。文字通り現実逃避が可能です。

  7. 映像美 …5.0
    正直期待以上の美しさでした。興奮と感動で危うく涙を流すところでした。両親や祖父母など、親戚中に体験させてあげたい。

  8. 楽しさ …11.0
    5点満点を超えてしまい申し訳ありません…。

 

終わりに

最近では新型コロナウイルスの影響で、運動不足やコミュニケーション不足を訴える人が増え、また、行きたいところに行けない、やりたいことができないストレスが原因で「コロナ鬱」の症状を訴える人も増えています。

外出することが当たり前じゃなくなったニューノーマルな今だからこそ、日常に変化を取り入れ自分自身を退屈させない工夫が必要です。

www.youtube.com

おばあちゃんがボクサーになったり、少年が宇宙飛行士になったり。現実世界では不可能な体験を可能にするVR。「なんにだって、なってやれ。」というメッセージと共に付けられた、OCULUS QUEST 2の日本オリジナルタグラインにVRとこれからの世界の無限の可能性が詰まっていると感じました。